発達障害のある子どもの感情コントロール~子どもの行動の裏にある一次感情の話~

怒る、泣く、暴れる、拗ねる、黙り込む。
子どもと関わっていると、感情が大きく表に出る場面に出会うことがあります。

そんなとき、つい
「なんでそんな言い方するの?」
「怒らなくてもいいでしょ」
「また癇癪…」
と、目に見える感情に注目してしまいがちです。

でも、実はここで大切なのは、
表に出ている感情そのものではありません。

目次

表に出ているのは「二次感情」

怒りや癇癪、強い拒否、暴言などは、
二次感情と呼ばれるものです。

二次感情とは、
・不安
・悲しさ
・寂しさ
・怖さ
・悔しさ

といった**本当の気持ち(一次感情)**を守るために、
後から表に出てくる感情のこと。

つまり、
怒っているから「怒りたい」のではなく、
怒らざるを得ない状態になっている、ということが多いのです。

一次感情は、とても静かで気づきにくい

一次感情は、実はとても弱くて、繊細です。

・うまくできなくて悲しい
・失敗するのが怖い
・分からなくて不安
・置いていかれた気がして寂しい

でも、こうした気持ちは
言葉にするのが難しかったり、
自分でもよく分からなかったりします。

その結果、
「怒り」や「拒否」という形でしか表現できなくなるのです。

二次感情だけを見ると、関わりは苦しくなります

二次感情だけを見てしまうと、
・注意する
・止める
・正そうとする

という関わりになりやすくなります。

もちろん、安全を守るために止めることは必要です。
でもそれだけだと、
子どもは「分かってもらえなかった」という気持ちを残してしまいます。

一次感情に目を向けると、関わりが変わります

「この子は、今なにに困っているんだろう」
「本当は、どんな気持ちだったんだろう」

そう考えるだけで、
声のかけ方は自然と変わってきます。

・「怖かったんだね」
・「悔しかったんだよね」
・「分からなくて不安だったのかもしれないね」

正解を当てる必要はありません。
分かろうとする姿勢そのものが、子どもに安心を与えます。

一次感情が受け止められると、二次感情は落ち着いていきます

不思議なことに、
「その気持ち、分かってもらえた」と感じると、
怒りや癇癪は少しずつ小さくなっていきます。

感情は、
抑え込まれると強くなり、
受け止められると静かになる
ものです。

おわりに|行動の奥にある「本当の気持ち」を見ようとすること

子どもの行動を変えようとする前に、
その奥にある一次感情に目を向けてみてください。

・この子は、なにを守ろうとしているんだろう
・なにが一番つらかったんだろう

そう考える時間が、
子どもとの関係を、少しやさしくしてくれます。

私たちは、
行動だけを見るのではなく、
その奥にある「気持ち」に寄り添う支援を大切にしています。

一次感情に気づいてもらえた経験は、
子どもが自分の気持ちと上手に付き合っていく力につながっていきます。

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